昨今ではAIの技術が発達したことで、文字起こしのジャンルでも活用されるシーンが増えています。日々の議事録作成や備忘録作成のため、ICレコーダーを使用している方も多いのではないでしょうか。
ICレコーダーで録音した音声をそのまま文字起こししたい!そのニーズを満たすアイテムとしてPLAUD NOTEがあります。
本記事では、PLAUD NOTEを購入し1カ月間使用して感じたポイントを余すところなく紹介します。27,500円という価格に⾒合う価値があるのか、忖度なしでレビューしますのでぜひ参考にしてください。
PLAUD NOTEとは?基本スペックを解説

PLAUD NOTEは、ChatGPT-4oを搭載したAIボイスレコーダーです。アメリカのNicebuild LLCが⼿がけるPLAUDブランドの製品で、録⾳から⽂字起こし、要約までをワンストップで実現します。
| 項⽬ | スペック |
|---|---|
| サイズ | 縦85.6mm×横54.1mm×厚み2.99mm |
| 重量 | 30g |
| 連続録⾳時間 | 最⼤30時間 |
| ストレージ | 64GB(約240⽇分) |
| 対応⾔語 | 59カ国語 |
| 接続⽅式 | Bluetooth、MagSafe対応 |
| AI技術 | ChatGPT-4o、Whisper |
| 価格 | 27,500円(税込) |
従来のボイスレコーダーとの最⼤の違いは、録⾳した⾳声をAIが⾃動で⽂字起こしし、要約やマインドマップまで⽣成してくれる点です。OpenAI開発の⽂字起こしAI「Whisper」を活⽤しており、⾼精度な⾳声認識を実現しています。
ICレコーダーに27,500円を投じるのは結構勇気がいりましたが、ビックカメラにて購入しました。
PLAUD NOTEを購入した経緯

なぜボイスレコーダーを購入したかといえば、商談の件数が増えたこともあり記録を残すためです。メモなども取りつつ話をしているものの、全てを賄うのは難しい状況でした。
また、覆面調査員としての活動にも比重を置き始めている中で、会話を記録して正しくレポートを作成する必要があります。そこで、ボイスレコーダーの購入を検討して候補として挙がったのがPLAUD NOTEというわけです。
単純に音声を録音するだけでなく、AIを用いて文字起こしできる点も大きな魅力を感じて購入しました。
PLAUD NOTEを実際に使って感じた6つのメリット

実際にPLAUD NOTEを使用してみて感じたメリットをまとめると、以下のようになります。
| メリット項⽬ | 評価 | ポイント |
|---|---|---|
| 携帯性 | ★★★★★ | 厚さ2.99mmで持ち運び楽々 |
| ⽂字起こし精度 | ★★★★ | ⽇常会話レベルなら実⽤⼗分 |
| 要約機能 | ★★★★★ | 4段階の要約で状況に応じて使い分け可能 |
| AI機能 | ★★★★★ | マインドマップ、Ask AIが独⾃の強み |
| 操作性 | ★★★★★ | ワンタッチで録⾳開始、振動通知 |
| バッテリー | ★★★★★ | 30時間連続録⾳、週1充電で⼗分 |
各メリットの詳細について、詳しく解説します。
1.驚異的な薄さと携帯性
PLAUD NOTEは、厚さわずか2.99mmという圧倒的な薄さに驚きました。胸ポケットやバッグの隙間にスッと収まり、持ち運びのストレスがゼロです。
MagSafe対応ケースを使えばiPhoneの背⾯に装着でき、常に⼿元に置けて録音前に「レコーダーどこだっけ?」と探す必要がありません。
ポケットから取り出してワンタッチで録⾳開始できる、この⼿軽さは専⽤デバイスならではの強みです。また、ポケットやバッグに入れた状態でも、収音できる点も評価できます。
2.ChatGPT-4oによる⾼精度な⽂字起こし
実際に5分間の会話を録⾳して検証したところ、⽂字起こしの精度は約92%でした。完璧ではないものの、議事録のたたき台としては⼗分な精度があると感じました。
| 項⽬ | 結果 |
|---|---|
| 総合⼀致率 | 約83% |
| ⽇常会話 | 90%以上 |
| 専⾨⽤語 | 60〜70% |
| 固有名詞 | 50〜60% |
| 複数⼈会話 | 75〜85% |
⼀番驚いたのは処理速度の速さです。1時間の録⾳でも数分で⽂字起こしが完了し、待ち時間のストレスがありません。
3.要約機能が想像以上に便利
PLAUD NOTEの真価は、⽂字起こし後の要約機能にあります。1時間の会議内容を、⾃動で以下の形式に整理してくれます。
| 形式 | 内容 | 活⽤シーン |
|---|---|---|
| テーマ | 会議の核⼼を1〜2⽂で要約 | 上司への簡潔な報告 |
| 要点 | 重要ポイントを箇条書き化 | 社内共有、メール添付 |
| ハイライト | 特に重要な発⾔を抽出 | 意思決定の確認 |
| 章とトピック | 時系列で詳細に展開 | 詳細な議事録作成 |
状況に応じて使い分けられるため、レポート作成の時間を⼤幅に削減できました。また、ハイライトを振り返りたい場合も、要約機能が果たす役割は非常に大きなものがあります。
4.マインドマップで全体像を可視化
会議内容を⾃動でマインドマップ化する機能は、他のツールにはない独⾃の強みです。議題→論点→宿題という構造で整理されるため、会議の全体像が⼀⽬で把握できます。
出⼒形式はJPEGとMarkdownに対応しており、レポートやプレゼン資料への流⽤も簡単です。視覚的に情報を整理したいタイプの⼈には特におすすめです。
5.Ask AI機能で議事録を深掘り
ChatGPT-4oと連携した「Ask AI」機能では、録⾳内容に対して追加の質問ができます。具体的には、以下のような質問をAsk AIに投げかけることで、最適な回答を得られます。
| 質問例 | 得られる回答 | ビジネス活⽤ |
|---|---|---|
| 「この会議の結論を100⽂字で整理して」 | 簡潔な要約⽂ | レポートに即反映 |
| 「決定事項に関するリスクは?」 | 潜在的なリスク指摘 | リスク管理の強化 |
| 「不⾜している情報は?」 | 追加調査項⽬の提⽰ | 次のアクション明確化 |
| 「○○さんの主張をまとめて」 | 発⾔者別の整理 | 関係者への個別フィードバック |
完璧ではないものの、新しい視点を得られることが多く商談時の振り返りに重宝しています。
6.⻑時間バッテリーとワンタッチ操作
フル充電で30時間連続録⾳できるバッテリーは、充電の⼿間を⼤幅に削減します。実際の使⽤では週に1回充電すれば⼗分でした。
録⾳開始は、本体上部のボタンを1秒⻑押しするだけです。振動で録⾳開始を知らせてくれるため、ポケットに⼊れたままでも確実に操作できます。
スマホアプリからのリモート録⾳にも対応しており、周囲に気づかれたくない場⾯でも安⼼です。
使って分かった4つのデメリット

PLAUD NOTEには、弱点も少なからず存在します。特に、以下4つの点にデメリットを感じました。
| デメリット項⽬ | 深刻度 | 影響を受ける⼈ |
|---|---|---|
| 本体単独で再⽣不可 | ★★★★ | スマートフォンなしで使いたい⼈ |
| ⽂字起こし精度 | ★★★ | 専⾨⽤語が多い業界 |
| ノイズキャンセリング | ★★ | 騒がしい環境での使⽤ |
| ⽉額料⾦ | ★★ | ヘビーユーザー |
各デメリットについて、詳しく見ていきましょう。
1.本体だけでは再⽣・確認ができない
PLAUD NOTEの最⼤の弱点は、録⾳データの再⽣や確認に必ずスマートフォンが必要な点です。本体はあくまで録⾳専⽤で、その場で⾳声を確認することはできません。
データ転送までの流れをまとめると、以下のようになります。
| ステップ | 所要時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 1. 録⾳完了 | – | 本体で録⾳ |
| 2. Bluetooth接続 | 約10秒 | スマホとペアリング |
| 3. データ転送 | 1時間の録⾳で約2〜3分 | Wi-Fi環境推奨 |
| 4. ⽂字起こし開始 | ⾃動 | クラウド処理 |
この⼀⼿間が、⾯倒と感じる場⾯もありました。PLAUD NOTE本体で完結したい⼈には向いていないので、注意しましょう。
2.⽂字起こし精度は完璧ではない
ChatGPT-4oを使っても、⽂字起こしの⼀致率は約82%程度です。これは、修正なしでそのまま議事録として使うのは難しいレベルです。
また、録音する環境によっても以下のように文字起こしの精度が異なります。
| 環境 | 精度 | 備考 |
|---|---|---|
| 静かな会議室(2〜5名) | 85〜90% | 最も⾼精度 |
| オンライン会議(スピーカー録⾳) | 75〜80% | ⾳質に依存 |
| カフェ・騒がしい場所 | 60〜70% | ノイズの影響⼤ |
| 専⾨⽤語の多い会議 | 50〜65% | 業界⽤語は苦⼿ |
AutoMemo Sなど⼀致率99%を誇る競合製品と⽐べると、精度⾯では劣ります。正確性を最優先する⼈は、注意が必要です。
3.ノイズキャンセリング機能に課題
ノイズキャンセリング機能は以下の4段階ありますが、調整が難しいと感じました。
- OFF
- Low
- Medium
- High
ノイズキャンセリング設定の特徴や推奨環境は、以下のとおりです。
| 設定 | ノイズ除去 | ⾳声品質 | 推奨環境 |
|---|---|---|---|
| OFF | なし | クリア | 静かな会議室 |
| Low | 弱い | クリア | 若⼲の雑⾳がある環境 |
| Medium | 中程度 | やや途切れる | 騒がしい環境 |
| High | 強い | 途切れやすい | ⾮常に騒がしい環境 |
カフェや屋外など雑⾳が多い環境では、設定に悩まされることがありました。静かな会議室での使⽤を前提に設計されている印象を受けました。
4.⽉額料⾦が発⽣する可能性
PLAUD NOTEでは無料のスタータープランでは⽉300分まで⽂字起こしが可能ですが、ヘビーユーザーには不⾜するか
もしれません。
PLAUD NOTEで用意されているプランと内容は、以下のとおりです。
| プラン | ⽉額料⾦ | ⽂字起こし時間 | Ask AI機能 | 年間コスト |
|---|---|---|---|---|
| スタータープラン | 無料 | 300分/⽉ | 制限あり | 0円 |
| プロプラン | 1,000円 | 1,200分/⽉ | フル機能 | 12,000円 |
例えば、会議頻度別の必要プラン⽬安としては以下のようになります。
| 会議頻度 | ⽉間録⾳時間 | 推奨プラン |
|---|---|---|
| 週1〜2回(1回30分) | 60〜120分 | スタータープラン |
| 週3〜4回(1回1時間) | 180〜240分 | スタータープラン |
| 毎⽇1〜2回(1回1時間) | 300分超 | プロプラン |
毎⽇複数の会議がある⼈は、有料プランの契約が実質必須になります。ランニングコストも考慮して、PLAUD NOTEの導⼊を検討しましょう。
こんな⼈におすすめ・おすすめしない

PLAUD NOTEの利用が向ている人・向いていない人が明確に分かれます。シーン別におすすめ度を評価した結果がこちらです。
| 利⽤シーン・職種 | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| 議事録作成が多いビジネスパーソン | ★★★★★ | 要約機能で⼤幅時短 |
| 営業職・コンサルタント | ★★★★★ | 携帯性とバッテリー持ちが優秀 |
| ライター・記者(取材) | ★★★★★ | ⽂字起こしで作業効率化 |
| 多⾔語会議がある職場 | ★★★★ | 59カ国語対応 |
| 学⽣(講義録⾳) | ★★★★ | 要約で復習が楽に |
| 医療・法務などの専⾨職 | ★★ | 専⾨⽤語の精度に課題 |
| シンプルな録⾳のみ希望 | ★ | オーバースペック |
おすすめできる・できない人について、より詳しく解説します。
PLAUD NOTEがおすすめな⼈
PLAUD NOTEが特におすすめな⼈は、議事録作成に時間を取られているビジネスパーソンです。普段、⽂字起こしに時間をかけている場合、要約の⾃動化で作業時間を⼤幅削に削減できます。
複数の会議をこなす営業職やコンサルタントの場合、持ち運びやすさと⻑時間バッテリーが活躍するでしょう。インタビューや取材が多いライター・記者も、⽂字起こしの⼿間が圧倒的に減ることが見込めます。
英語など多⾔語での会議がある⼈も、59カ国語対応で翻訳もスムーズに行えるのでおすすめです。
PLAUD NOTEをおすすめしない⼈
PLAUD NOTEをおすすめしない⼈としては、 本体で録⾳・再⽣を完結させたい⼈が挙げられ、スマートフォンとの連携が必須なため不向きといえます。
また、100%正確な⽂字起こしが必要な⼈の場合、専⾨性の⾼い内容では⼿直しが多くなり向いていません。さらに、シンプルな録⾳機能だけあればいい⼈にとっては、オーバースペックで割⾼となるでしょう。
他にも、オフライン環境メインで使いたい⼈の場合、⽂字起こし機能はインターネット接続が必須となり向いていません。
競合製品との⽐較

ボイスレコーダーを購入するにあたり、PLAUD NOTE以外にもAutoMemo SやSONY ICD-UX570Fも候補としてピックアップしました。競合製品とのスペックを比較した結果がこちらです。
| 項⽬ | PLAUD NOTE | AutoMemo S | SONY ICD-UX570F |
|---|---|---|---|
| 価格 | 27,500円 | 約30,000円 | 約15,000円 |
| ⽂字起こし精度 | ★★★★(82%) | ★★★★★(99%) | なし |
| AI機能 | ★★★★★ | ★★★(要約のみ) | なし |
| マインドマップ | ○ | × | × |
| Ask AI | ○ | × | × |
| 携帯性 | ★★★★★(2.99mm) | ★★★(厚め) | ★★★★ |
| 本体で再⽣ | × | ○ | ○ |
| バッテリー | 30時間 | 約20時間 | 26時間 |
| ⽉額料⾦ | 0〜1,000円 | 980円〜 | なし |
| おすすめ⽤途 | 議事録作成の効率化 | ⾼精度な⽂字起こし | シンプルな録⾳・再⽣ |
各製品の特徴について、詳しく解説します。
PLAUD NOTE(本製品)
PLAUD NOTEは、AI機能が最も充実(要約、マインドマップ、Ask AI)しており、携帯性は3機種の中でトップです。⽂字起こし精度に関しては中程度であるものの、実用使いする分には気になりません。
PLAUD NOTEの弱点として、本体単独では再⽣できない点が挙げられます。
AutoMemo S
AutoMemo Sの最大の特徴は、⽂字起こし精度の高さです。一致率が99%と圧倒的に高く、正確性を求めるなら最有⼒候補となります。
しかし、AI機能はPLAUD NOTEに劣り価格が最も⾼いため手軽に購入できるものではありません。
SONY ICD-UX570F
SONY ICD-UX570Fは、AI機能がなく録⾳・再⽣に特化しているデバイスです。本体で全て完結する使いやすさが魅力的であり、価格が最も安い特徴があります。
⽂字起こしまでは不要であれば、コストパフォーマンスが最⾼なデバイスです。
選び⽅のポイント
どのようなシーンで利用するかによって、最適なデバイスが異なります。優先事項別におすすめのデバイスをまとめた結果が、こちらです。
| 優先事項 | おすすめ製品 |
|---|---|
| AI機能の充実度 | PLAUD NOTE |
| ⽂字起こしの正確性 | AutoMemo S |
| コストパフォーマンス | SONY ICD-UX570F |
| 携帯性の⾼さ | PLAUD NOTE |
| 本体だけで完結 | SONY ICD-UX570F |
本体だけで完結したいならAutoMemo Sが最適であり、AI機能は不要でシンプルに録⾳・再⽣できればいい⼈はSONY ICD-UX570Fがおすすめです。
1ヶ⽉使った率直な評価

改めて、PLAUD NOTEを1ヶ⽉使用した上での率直な評価は以下のとおりです。
| 評価項⽬ | スコア | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★★ | スタイリッシュで⾼級感あり |
| 携帯性 | ★★★★★ | 2.99mmの薄さは圧倒的 |
| ⽂字起こし精度 | ★★★★ | ⽇常会話なら実⽤⼗分、専⾨⽤語は要注意 |
| AI機能 | ★★★★★ | 要約・マインドマップ・Ask AIが優秀 |
| 操作性 | ★★★★★ | ワンタッチ録⾳で簡単 |
| 本体完結性 | ★★ | スマホ必須がネック |
| バッテリー | ★★★★★ | 週1充電で⼗分 |
| コスパ | ★★★★ | AI機能を活⽤するなら妥当 |
| 総合評価 | 4.0/5.0 | 議事録作成を効率化したい⼈に最適 |
評価の根拠
PLAUD NOTEは、「議事録作成を⾃動化したいビジネスパーソン」にとって⾮常に価値があるアイテムです。⽂字起こし精度は完璧ではありませんが、ゼロから議事録を書くことを考えれば圧倒的な時短になります。
評価できるポイントと、改善を期待できるポイントをまとめると、以下となります。
特に評価できる点
改善を期待したい点
- 要約機能とマインドマップ機能は他製品にない独⾃の強み
- 会議の全体像を素早く把握し、関係者に共有できる
- 携帯性が⾼く、常に持ち歩ける
- 本体だけでは再⽣できない点は使⽤シーンによってはストレス
- ⽂字起こし精度の⽢さは専⾨性の⾼い会議では⼿直しが必要
- 充電ケーブルが専⽤規格(USB-C対応を期待)
結論:PLAUD NOTEは十分使える!

PLAUD NOTEを1ヶ月間使用しての感想として、十分使えるアイテムである印象を受けました。特に、AIによる要約機能が便利であり、後で会話を思い出す際に役立ちます。
また、ポケットやバッグに収納した状態でも、十分に録音できるレベルでした。スリムな筐体であり、iPhoneとMagSafeでくっつけて持ち運びできる点も魅力です。
PLAUD NOTEを利用して、今まで手間がかかっていたことを短縮化しましょう。

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