Appleは、2025年10月15日に新型iPad Proを発表しました。次世代チップ「M5」を搭載し、AI性能とグラフィックス性能が飛躍的に向上したプロフェッショナル向けタブレットとして注目を集めています。
筆者としても、iPad OS26になりマルチタスク機能がさらに進化し、ノートパソコンにさらに近づいたことで購入を検討しています。本記事では、価格・発売日から革新的な機能まで、新作iPad Proの魅力を余すところなく解説します。
新型iPad Pro M5の発売日と価格

はじめに、新型iPad Pro M5の販売日と価格について紹介します。Appleの最近のトレンドとして、イベントを開催して大々的に発表するのではなく、公式サイトでさりげなく紹介するスタイルで公開されました。
発売スケジュール
発売スケジュールについては、以下のとおりです。
- 予約開始:2025年10月15日より
- 発売日:2025年10月22日
最近のトレンドに沿って、発表日から予約受付が開始され、発売日は1週間後の2025年10月22日となります。なお、筆者は11インチのWi-Fiモデル、256GBのモデルを10月16日9時に予約し、発売日当日配送で予約できました。
価格一覧
新型iPad Pro M5の気になる価格は、以下のとおりです。
| モデル | Wi-Fi版 | Wi-Fi + Cellular版 |
|---|---|---|
| 11インチ | 168,800円〜 | 204,800円〜 |
| 13インチ | 218,800円〜 | 254,800円〜 |
年々値上がりしている傾向がある中で、iPad Pro M4と比較して価格は据え置きとなっています。256GB・512GBモデルの標準メモリが12GBに増量されていつつ、据え置きというのは良いですね。
また、学生・教職員価格は11インチモデルが152,800円から、13インチモデルが199,800円からと、お得に購入できます。
ストレージ構成
ストレージは、256GB、512GB、1TB、2TBの4種類から選択できます。1TB以上のモデルでは、オプションで映り込みを低減する「Nano-textureディスプレイガラス」も選択可能です。
M5チップがもたらす圧倒的な性能向上

新型iPad Proの注目ポイントは、M5チップが搭載された点です。Appleの最近の流れとして、MacではなくiPadに最新チップをいち早く投入する傾向があり、M5も同様の措置が取られています。
ここでは、M5チップの特徴について詳しく見ていきましょう。
AI性能が最大3.5倍に飛躍
M5チップの最大の特徴は、AppleシリコンのAI性能に次なる進化をもたらす点です。M4搭載モデルと比較して最大3.5倍、M1搭載モデルとの比較では最大5.6倍ものAI処理速度を実現しました。
M5チップは10コアGPUを搭載し、各コアに専用のNeural Acceleratorを備えた革新的なアーキテクチャを採用しています。Draw Thingsなどのアプリでの画像生成や、DaVinci ResolveでのAIビデオマスキングなど、プロフェッショナルな作業が劇的に高速化されます。
グラフィックス性能も大幅強化
第3世代のレイトレーシングエンジンを搭載したM5チップは、よりリアルな光源、反射、陰影を実現します。レイトレーシングを使用する3Dレンダリングは、M4搭載モデルと比較して最大1.5倍、M1搭載モデルとの比較では驚異の最大6.7倍もの高速化を達成しました。
Final Cut Proでのビデオトランスコード性能も向上し、M4モデルと比べ最大1.2倍、M1モデルとの比較では最大6倍高速になっています。
CPU性能とメモリの進化
M5のCPU構成は、ストレージ容量によって異なります。
| ストレージ | CPU構成 | メモリ |
|---|---|---|
| 256GB / 512GB | 9コアCPU (高性能コア3つ + 高効率コア6つ) | 12GB |
| 1TB / 2TB | 10コアCPU (高性能コア4つ + 高効率コア6つ) | 16GB |
ユニファイドメモリ帯域幅は150GB/s以上に達し、前世代と比較して約30%増加しています。複数アプリでのマルチタスク処理、負荷の高いAIモデルの実行、ハイエンドゲームのプレイなど、あらゆる場面で快適な動作を実現します。
ストレージの読み書き速度は最大2倍に高速化され、256GBと512GBモデルでは標準メモリが12GBに増量(従来比50%増)されているのも注目ポイントです。
革新的なワイヤレステクノロジー

新型iPad Pro M5では、ワイヤレステクノロジーに対してもテコ入れが図られています。ここでは、具体的な進化ポイントについて見ていきましょう。
Apple独自チップ「N1」「C1X」搭載
新型iPad Proには、Appleが設計したワイヤレスネットワークチップ「N1」が搭載され、iPad史上初めてWi-Fi 7に対応しました。Bluetooth 6やスマートホーム向けの通信規格Threadもサポートし、最先端のワイヤレス接続環境を提供します。
Wi-Fi + Cellularモデルには、Apple独自のモバイル通信モデム「C1X」を採用。M4モデルと比較してモバイルデータ通信パフォーマンスが最大50%高速化し、消費電力は30%削減されました。
5G対応とSIM仕様
5G通信はSub6に対応し、24バンド以上の5G/LTEバンドをサポートしています。ただし、物理SIMカードスロットは廃止され、eSIMのみの対応となっている点には注意が必要です。
極限まで追求された薄型デザイン

新型iPad Proは驚くほど薄いボディデザインを採用しています。
- 11インチモデル:厚さ5.3mm、重量444g(Wi-Fi版)
- 13インチモデル:厚さ5.1mm、重量579g(Wi-Fi版)
13インチモデルの5.1mmという薄さは、タブレット市場でも群を抜いた仕上がりです。カラーはスペースブラックとシルバーの2色展開で、筐体には100%再生アルミニウムを使用しています。
Ultra Retina XDRディスプレイの進化

Ultra Retina XDRディスプレイは、新型iPadでさらなる進化を遂げました。具体的には、タンデムOLED技術で極限の画質を実現した点と、外部ディスプレイ接続の強化がポイントです。
タンデムOLED技術で極限の画質
Ultra Retina XDRディスプレイは、タンデムOLED技術を採用し、極限の輝度と高精度のコントラストを実現します。
- SDR/HDRコンテンツ:1,000nitのフルスクリーン輝度
- HDRピーク輝度:最大1,600nit
- 解像度:11インチで2,420×1,668ピクセル、13インチで2,752×2,064ピクセル
ProMotion、True Tone、反射防止コーティング、耐指紋性撥油コーティングなど、プロフェッショナルな作業に必要な技術が全て搭載されています。
外部ディスプレイ接続の強化
新型iPad Proは最大120Hzの外部ディスプレイに対応し、新たにAdaptive Syncもサポートしています。ビデオ編集やゲームプレイ時のレイテンシーを最小限に抑え、なめらかな表示を実現します。
iPadOS 26がもたらす新体験
新型iPad Proは、iPadOS 26の魅力をさらに引き出すことに成功しています。ここでは、新しい体験について解説します。
Liquid Glassデザイン
iPadOS 26では、新デザイン「Liquid Glass(リキッドグラス)」が導入されました。半透明の素材をモチーフにした美しいUIは、周囲の光を反射・屈折させながら、ユーザーの入力にダイナミックに反応します。
進化したウインドウシステム
macOSに近い新しいウインドウシステムが搭載され、アプリの操作、整理、切り替えが直感的に行えます。ディスプレイ上部からのスワイプやカーソル移動で、アプリ内コマンドへ簡単にアクセス可能です。
ファイル管理機能の強化
ファイル機能の強化も、見逃せないポイントです。具体的には、以下の点が強化されています。
- アップデートされたリスト表示
- 新しいフォルダカスタマイズオプション
- Dockのフォルダから書類へ素早くアクセス
- ファイルを開くデフォルトアプリの設定
新しいプレビューアプリも追加され、Apple Pencilのマークアップや自動入力機能を備え、PDFの閲覧・編集がより快適になりました。
高速充電とバッテリー性能
新型iPad Proは高速充電に対応し、Apple純正の40Wダイナミック電源アダプタまたは60W以上のUSB-C充電器を使用すれば、約30分で最大50%まで充電できます。
バッテリー駆動時間は、Wi-Fiでのインターネット利用・ビデオ再生で最大10時間、Wi-Fi + Cellularモデルのモバイル通信利用で最大9時間です。
カメラとオーディオ性能

カメラとオーディオについても、アップデートされています。クリエイティブな仕事をしたい場合、さらに活躍するシーンが増えることでしょう。
12MP広角カメラ
背面には12MPの広角カメラを搭載し、4K動画撮影(ProRes対応)が可能です。5枚構成のレンズで、最大5倍のデジタルズームをサポートします。
インカメラの配置改善
横向き使用を想定し、インカメラは本体を縦持ちした際の右側中央に配置されています。ビデオ会議やFaceTimeでの使用時に、より自然な目線でコミュニケーションが取れます。
4スピーカーシステム
上部と底面に2つずつ、計4つのスピーカーを搭載。4マイクアレイも装備し、高品質なオーディオ録音・再生が可能です。
対応アクセサリ

新型iPad Pro M5に対応しているアクセサリーは、以下の通りです。
Apple Pencil
ApplePencilは、以下に対応しています。
- Apple Pencil Pro
- Apple Pencil(USB-C)
キーボード
iPad Pro用Magic Keyboardは、ブラックとホワイトから選択可能です。
- 11インチモデル用:152,800円〜
- 13インチモデル用:199,800円〜
環境への配慮
製品全体の重量ベースで30%が再生素材で構成され、特に筐体には100%再生アルミニウムを採用しています。これにより新規採掘の必要性を減らし、製造時のエネルギー消費を大幅に削減しています。
バッテリーには100%再生コバルトを使用し、希少金属の新規採掘による環境破壊を回避。全マグネット部品にも100%再生希土類元素を採用することで、環境負荷の高い希土類採掘を抑制しています。
製造工程では55%を再生可能エネルギーで賄い、温室効果ガスの排出削減に貢献。さらにパッケージは100%ファイバー素材で構成され、プラスチックを完全排除することで、廃棄後のリサイクルを容易にしています。これらの取り組みにより、Appleは製品ライフサイクル全体での環境負荷低減を目指しています。
M1・M4モデルとの比較まとめ

改めて、M1・M4モデルとの比較はこちらです。
| 項目 | M5モデル | M4モデル比 | M1モデル比 |
|---|---|---|---|
| AI性能 | 最高 | 最大3.5倍 | 最大5.6倍 |
| 3Dレンダリング | 最高 | 最大1.5倍 | 最大6.7倍 |
| メモリ帯域幅 | 150GB/s以上 | 約30%増 | 2倍以上 |
| モバイル通信 | C1Xモデム | 最大50%高速 | – |
| ワイヤレス | Wi-Fi 7対応 | 新規対応 | 新規対応 |
特に、AI機能が強化されていることがわかります。
購入すべき人・様子見すべき人

新型iPad Pro M5を購入すべき人、様子見した方が良い人の特徴を紹介します。
こんな人におすすめ
新型iPad Pro M5を購入した方が良い人の特徴は、以下のとおりです。
- プロフェッショナルなクリエイティブ作業を行う方
- AI機能を活用した最先端のワークフローを構築したい方
- M1以前のモデルからの買い替えを検討している方
- 外部ディスプレイを活用したマルチタスク環境が必要な方
やはり、クリエイティブな作業を行いたい場合、大活躍間違いありません。
また、マルチタスク機能がさらに進化したため、外部モニターを使用して作業する人にも向いています。
様子見がおすすめ
新型iPad Pro M5は様子見した方が良い人の特徴は、以下のとおりです。
- M4モデルを最近購入した方(性能向上は段階的)
- 基本的なウェブ閲覧や動画視聴が主な用途の方
- 予算を抑えたい方(iPad Airも検討価値あり)
M4モデルを保有している場合、劇的な進化は実感できないでしょう。
また、クリエイティブな作業以外を行う場合、あえて無印iPadで十分とも言えます。
プロフェッショナルの期待を超える進化!

新型iPad Pro M5は、AI性能とグラフィックス性能の大幅な向上により、プロフェッショナルワークフローに革命をもたらす製品です。Apple独自のN1・C1Xチップによる最先端のワイヤレステクノロジー、120Hz外部ディスプレイ対応、iPadOS 26の新しいウインドウシステムなど、細部まで磨き上げられた仕様は、タブレットの可能性を大きく広げています。
特にM1モデルからの買い替えでは、AI性能が最大5.6倍、3Dレンダリングが最大6.7倍と圧倒的な性能向上を実感できるでしょう。16万8800円からという価格は決して安くありませんが、プロフェッショナルツールとして考えれば、その投資価値は十分にあります。
10月22日の発売に向けて、Apple公式サイトでは既に予約受付が開始されています。気になる方は早めにチェックしましょう。

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